ウミアメンボを飼育してみた感想
- 2021.07.26
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こんにちは、シロボです。
台風6号の影響で奄美大島にもウミアメンボ予報が出ていたので行ってまいりました。
いきのいいウミアメンボが採れましたので、打ち上げられた個体はすぐに死ぬ生き物「ウミアメンボ」と聞いていましたができるだけ飼育したい!と思い飼育してみた次第です。
ここでは気づいたこととか経過などを簡単に残しておこうと思います。
7月22日、初めてのウミアメンボ(ツヤウミアメンボフィーバー)に出会う
7月22日某所、ウミアメンボ予報士 オオタカ氏(ツイッター/サイト)に 指定されたポイントに向かったシロボ。
その浜は何度か行ったことがあったので楽勝と思っていたのですが、いつも散策する場所にウミアメンボがいない!
というわけで、どうしましょうと反対方向(普段はそっち方面にはあまり行かない)も見てみることにしたんです。
すると、
わあ、いたあ(^O^)ノ!!!!!!!!!!!!
いたぞおおおおおおおおおおおおお(^O^)ノ!!!!!!!!!!!!!!!!
めっちゃいた↓
いろんな角度からも撮ってみた
最高すぎる無理よお……。
話に聞くウミアメンボは半日で死ぬのもザラな生き物
話に聞くウミアメンボは半日で死ぬことも多いと聞きます。
というかむしろ死んだやつが拾われることが多い生き物という印象です。
ですがシロボが拾ったやつは……なんか……いきがいいぞ!
ということで、これはもう少し頑張ってみようかな、そう思うじゃないですか。思うよね。
思いましたので頑張ってみました。
1日目 飼育環境
とりあえず広めのかごに海水の塩分濃度と同じ水を含ませて固めに絞ったキッチンペーパーを敷いて、アカムシなどを置いていました。
一瞬だけ海水の塩分濃度と同じ水に浮かせてみたりしたんですけど、わらわらと溺れるので結局は濡れたキッチンペーパーを敷いて飼育することになりました。
アカムシを食べない……
困ったことに、万能アカムシ……不人気!
というわけで近くの自販機に居たカゲロウと、家の中に居た蟻をいれてみました。
食べるかな?食べないな?と悶々とするシロボでしたが、そんなシロボをよそにわらわらと死んでいくウミアメンボたち;;
(※捕まえたのはツヤウミアメンボ多めでしたが、ほかの種類のこもいたのでここではウミアメンボと呼んでいます。)
いやあ;;
もしかして乾燥に弱いんだろうか、と思い当たる
わらわらと死んでいくウミアメンボたち。
と、ここでキッチンペーパーの下に潜り込んだウミアメンボが相変わらず「ヤーヤー!」とぴょんぴょんしているのに気が付きました。
おや!と思い、これはもしかして海水濃度の水には浮けない・溺れちゃうけれども乾燥は大敵なのかなとかごの蓋ではなくてサランラップで密封することにしました。
こうしておけばある程度の湿度は保たれるであろうと思ったからです。
そして「そういえば珊瑚の下にいる子もいたなあ」と思い、明るいのも嫌だったりするのかな?と、うちに余っている板を上に置いて薄暗くもしてみました。
カゲロウにビビり、死んだ蟻を吸うウミアメンボ
小さなカゲロウはうちにいるアマミオヨギカタビロアメンボにも結構あげる虫だったりするのですが、驚くべきことにウミアメンボさんはアマミオヨギよりもだいぶ大きいというのにカゲロウに明らかに近づき吸おうとしている姿勢をみせたくせに、カゲロウが少し動いた様子を見てぴょん、と跳ねて逃げていきました。
うそでしょ、と思いましたが見ていてもどのウミアメンボも動いているカゲロウに見向きもしません。
そればかりか逃げいているようにも見えました。
そんなウミアメンボさんたちでしたが、死んだ蟻にはとびかかり、吸っています。
共食いをしないなあ、とは思っていたけれどこれはあれですかね、死んでないともしかして食べない?と、ここでシロボは思ったわけです。
2日目 不安に思いながらも翌日、死んでいたり生きていたり
全滅していたらどうしようと中々寝られなかったのですが、でもまあ寝ないで動ける私でもないので寝ました。
起きて確認すると、死んでいるのもいますが生きている個体もある程度いらっしゃいます。
思っていたよりもたくさん生きてくれていました。
ただやはりご飯ですよね、死んだ蟻は吸う癖にアカムシは不人気だしどうしたものかと思っていました。
しかし奄美水生昆虫同好会のグルチャで相談したところ「もしかしたら死んだやつ食べてるのかも~」というヒントが。
ふむふむなるほどと、シロボは出かけました。
2日目のウミアメンボ採集
ここで何故、と思うかもしれませんが仕方ありません。
良い風が吹いてるやろがい!と、行くしかありませんでした。仕方ないのです。
しかし、この日風は申し分ないけれど雨がすごくて。
ほぼ見つけられず……全身やばいシロボが出来上がったので採集は諦めて帰りました。
途中見つけたやつ↓
カツオノエボシ!はじめてみました。
綺麗ですが、触ると危ないので触りませんでした。
やたらヤドカリをみかけましたので、これあれですね。
漂流してきた生き物食べてるんでしょうね。
台風は厄介だけれども、もしかしたらヤドカリさんたちにとっては一大イベントなのかもしれません。
マグロの刺身が20%割引であったので買って帰りました
奄美大島は台風がくると船がこれなくなるので物資も尽き気味になってしまうんですよね。
船は命綱、でしが嵐ではこれないのも仕方ありません。
スーパーも空っぽの日が続いていましたので、これはもしかしてないかな、と思ったんですけど鮮魚コーナーを見てみると20%割引されたマグロが!!!!
そう、この日シロボが買いたかったのはこれだったんです。
前日に「死んだやつを食べているのかも」というヒントを得たシロボの頭の中には「死んだ魚=刺身」の図が出来上がっておりました。
早速帰って拒食気味のウミアメンボたちにマグロを差し出します。
キッチンペーパー汚れるの嫌だなって小皿にマグロを置いてかごにいれてみると、なんだかざわざわしだしたウミアメンボたち。
マグロの上にウミアメンボを乗せると、なんだか吸い始めました。
「お~吸うじゃん。良かった良かった。」
とりあえずこのことを奄美水生昆虫同好会のメンバーにお伝えすると驚いていてちょっと面白かったです。
マグロ、大きすぎると吸うポジションがわからないみたいで大変そうだったので分けました。
お皿にも少しの段差かなと思いましたがあの少しの段差も難儀していたのでお皿もやめました。
手でちぎってマグロを置いたわけですけれど、実はこの置き方もあんまりよくなさそうでした。
というのもウミアメンボたち、脚が長いじゃないですか。
脚が隣のマグロにあたるとひっついちゃってバッタンバッタンするんですよ。
ベタベタも嫌みたいで、ベタベタするといやいやとどこかに行く子もいました。
しかしやはり一番食いつきが良くて、沢山のウミアメンボがマグロを見つけては吸ってを繰り返しました。
20%引き最高だな。
ここあたりは動画でも撮っているのでいつか出したいですね。
編集したらすぐに出せはするのですが……気力が……。
3日目も採集行きました
やはり死んでいくウミアメンボたちです。
元々死んでいたのもいますが、結構ワラワラ死んでいくのでした。
マグロは腐ってきていましたが、心なしか腐りかけのほうが好評のように感じました。
新しいマグロよりも腐ったマグロチョイスのウミアメンボたち。
そして3日目も採集へ。
どんだけ行くんだよ、そう思うかもしれませんが風があるうちは行きたいというものです。
2日目は惨敗でしたので、3日目こそとも思ったのかな。どうかな。(もう忘れた)
3日目の採集は1日目ほどではないにせよ結構沢山いましたが、1日目よりも元気がないように感じました。
まあ「ヤーヤーヤー!」という動きはしていましたが、1日目の個体よりも死にやすいような。
こういう風にちょいちょい覗いていました。
4日目、タチウオが70円だったのであげてみました
4日目ともなると、ウミアメンボたち激減です。
まずマグロがめっちゃ腐って臭い。
臭い上にドロドロしていて、そのドロドロに絡まって死んだのかなって思われるウミアメンボもいました。
腐っているのをいくら好んでいるように見えてもマグロは変えたほうが良いかもしれませんね。
4日目も採集に行ったんですけれど、4日目もやはり1日目ほどではないですね。
浜にいたときに、がっつり海から真っすぐ風が吹いているあたりで良く採れたように思います。
そんでタチウオが70円で売られたのでこれはいいわね、と切って与えてみました。
この時点で1日目に採ったウミアメンボはラスト2匹となっています。
かなり少なくなっていてちょっと寂しいです。
タチウオにも興味を示すウミアメンボ。
マグロを与えた際、ベタベタが気に食わなさそうだったので皮のあるタチウオがベストかもなとも期待しつつあげました。
しかしですね、タチウオの皮。
滑るようで一生懸命すべすべすべすべしていました。すべりまくっていました。
なのでもしかしたらベタベタするにしてもマグロのほうが良いかもしれません。
マグロじゃなくても、皮がないほうが良いのかなと思いました。
皮に頑張って刺そうとしている子もいましたが、やはり皮ではないところがいいようでした。
そして現在
現在、かろうじて生きている子もいますが、もはや死にかけています。
不思議なことに、1日目に採った個体と同じタイミングでみんな全滅しそうです。
嵐の中での滞在時間がやはり深刻なのかもしれません。
しかし半日ほどで死ぬとも聞いていたウミアメンボを何日かは延命できたという点では良かったなとも思いました。
また、乾燥に弱いからとサランラップをかごにやりましたが、湿気が多すぎるのもダメっぽいのかなあとも感じました。
キッチンペーパーの下に居たのがやたら元気だったので、濡れたキッチンペーパーで大人しくさせておいた方がまだ生きていた可能性もあります。
ここら辺は何とも言えない。
キッチンペーパーの下でなくなっている子もいたので、本当にどう接していいかわからない生き物でしたね。
動画もいくつか撮りましたので、いつかお披露目出来たらなと思います。
ではまた。